6次のマスタード 高菜の秘密

阿蘇の特産品として、”阿蘇高菜”がある。

そもそも高菜は”アブラ菜科”の植物で、からし菜の一種である。だから、高菜の花は”見た目菜の花”だ。

で、品種としては福岡の”三池高菜”と阿蘇の”阿蘇高菜”が知られている。

生産者の高齢化が進み、阿蘇高菜の存続が危ぶまれているらしい。

そもそも阿蘇高菜は春芽のみを使用するので、1年を通じて正味新芽の伸びる3日間ほどの短期間に、手折りで摘んでいく。手折りで摘むのは、手で折れる部位までが美味しく食べられるからだそうで。

短い旬と収穫量の割に安価なことから、若手の生産者が育たない。冒頭の写真にある『阿蘇タカナード』は、新規就農者であった20代の女性が、何とか”阿蘇高菜”を生かせないかと思い悩んでいた際に思いついた商品。

就農研修生の時期に、たまたまテレビの「金スマ」で放送していた一人農業のコーナーで生産していたマスタード作り。

マスタードが、からし菜の種と米酢、塩のみで作られていることから、高菜でも出来ないかと調べたところ、高菜もからし菜ではある事を知り、試作と改良を重ねて製品化にこぎ着けた。

50gで770円と、通常のマスタードより割高だが、高菜の風味と酸味が真新しい食感をもたらす。

くまもと空港や、阿蘇道の駅、熊本市の百貨店で販売している。

こちらはチンゲン菜の花

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